下中八幡宮(しもなかはちまんぐう)は、愛知県名古屋市中村区押木田町にある神社。
由緒
社伝によれば創建は保元元年(1156年)で源為朝が関わるものであるという。
加藤清正が中村に勧請した3つの八幡社の1つとされるが、後に衰退。寛永20年(1643年)に再興された。古い棟札が複数枚残されており、延宝3年(1675年)のものが最古とされる。なお、明治時代初期まで61年毎に「お鍬祭り」が行われていたという。
境外社の日之宮神社はかつて日吉権現と称し、秀吉の母大政所が男子を授かろうと日参したと伝えられ、秀吉の幼名・日吉丸はこの社に由来する。また、羽柴秀吉の氏神であったと伝えられる。
祭神
- 応神天皇(譽田別命)
- 神功皇后(息長帯比賣命)
主な年中行事
- 1月1日:元日祭
- 2月11日:春祭、龍神橘大神祭(龍神祭)
- 6月6日:石神社例祭
- 8月8日:夏祭「輪くぐり」(赤丸神事、虫封じ)
- 8月24日:日の宮神社例祭
- 10月9日・10日:秋大祭
- 11月15日:七五三
- 毎月10日:月並祭
境内外社
- 境内社:龍神社
- 祭神:龍神楠木大神
- 境内社:鹽竈社
- 祭神:塩土老翁神・武甕槌命・経津主神
- 境外社:石神社
- 祭神:倉稲魂命
- 境外社:日之宮神社
- 祭神:大山咋命
参考文献
- 横地清『名古屋区史シリーズ5 中村区の歴史』愛知県郷土資料刊行会、1983年。ISBN 4-87161-016-0。
- 中村区制施行50周年記念事業実行委員会記念誌編集委員会 編『中村区誌 -区制五十周年記念-』中村区制施行50周年記念事業実行委員会、1987年。
脚注



