井出 明(いで あきら、1968年 - )は、観光学者、金沢大学国際基幹教育院教授。京都大学博士(情報学)。

人物

長野県生まれ。京都大学経済学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了、同大学院情報学研究科博士後期課程修了。

東海大学・大阪経済法科大学で教えた後、近畿大学で助教授に採用される。首都大学東京に准教授として採用されて観光学を取り扱うようになるが、オリンピックに懐疑的であったため不遇をかこち、追手門学院大学教授に移籍。さらにその後、観光学に力を入れている金沢大学に移籍した。

2001年に小樽商科大学の100周年記念事業で開催された国際シンポジウムで、「アイヌの問題、囚人労働、終戦直前に朝鮮の人にインフラをつくってもらったこと、樺太からの引き揚げなどの悲惨な側面も観光資源にできるという講演をしたら、ニュージーランドから来ていた先生に『あなたのやっていることはダークツーリズムと呼ばれていて、現在ヨーロッパで盛んに研究されている』」と言われ、これを機に、ダークツーリズムと関わりを持つようになる。

社会情報学とダークツーリズムの手法を用いて、東日本大震災後の観光の現状と復興に関する研究などを行っている。

著作

  • 『ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅』幻冬舎、2018年7月。ISBN 978-4344985070。 
  • 『ダークツーリズム拡張 ─近代の再構築』美術出版社、2018年7月。ISBN 978-4568506365。 
  • 『悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界』文藝春秋社、2021年5月。ISBN 978-4166613137。 

脚注


外部リンク

  • 井出明 (@DrAkiraIde) - X(旧Twitter)

井出明「2016年、井出明が歩いたダークツーリズムの足跡——ラスベガスの核実験博物館からパリ同時多発テロの考察まで」 ゲンロン161202

井出明「2015年、井出明が歩いたダークツーリズムの足跡——『DARK tourism JAPAN Vol.2』刊行特別イベント」ゲンロン

井出明×小松理虔×渡邉英徳「息づく体験、蘇る記憶——ダークツーリズムとアーカイブがつなぐ歴史」ゲンロン170328 (2ページ目

(3/3)井出明「2014年、井出明が歩いたダークツーリズムの足跡――隠れキリシタンからアウシュビッツまで」【2014/11/30配信】 その

井出明さんが語る『ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅』|幻冬舎大学 大人のためのカルチャー講座 幻冬舎plus