塩化ルビジウム(えんかルビジウム、rubidium chloride)は組成式RbClで表されるルビジウムの塩化物である。

製法

ルビジウムを主とする天然鉱物はほとんど見出されず、リチア雲母などの鉱物に少量含まれ、リチウム塩あるいはセシウム塩製造の際、不純物から副産物として得られる。

炭酸ルビジウムを塩酸に溶解し濃縮すると結晶が析出する。

Rb 2 CO 3   2 HCl 2 RbCl   CO 2   H 2 O {\displaystyle {\ce {Rb2CO3\ 2HCl -> 2RbCl\ CO2\ H2O}}}

性質

無色の結晶であり、室温では6配位の塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 6.54Å、Rb−Cl結合距離は3.29Åである。しかし−190℃では8配位の塩化セシウム型構造をとるようになる。

水および液体アンモニアに易溶性であるが、メタノールには25℃で飽和溶液100g中に1.32gの溶解度であり、アセトンでは18℃で飽和溶液100g中に2.1×10−4gしか溶解しない。

塩化リチウムと複塩を生成する。

LiCl   RbCl RbLiCl 2 {\displaystyle {\ce {LiCl\ RbCl -> RbLiCl2}}}

脚注


ウルツ鉱型構造 JapaneseClass.jp

Periodic Table Rb

Rubidium Chloride

塩化リチウム Wikiwand

【元素の単体】37.ルビジウム YouTube