エンリーケ・ビラ=マタス(Enrique Vila-Matas, 1948年3月31日 - )は、スペインの作家。バルセロナ生まれ。

来歴

大学では法律とジャーナリズムを学び、在学中より『フォトグラマス』誌に映画評論を執筆。1970年には自ら監督し映画を二本製作する。同年から兵役に就いたのちは文学への関心が高まり、1974年よりパリで二年間文学を学んだ(パリでの下宿先はマルグリット・デュラスの所有するアパートであった)。

1984年の小説『詐欺』で注目を集め、翌年に発表した『ポータブル文学小史』で国際的に知られるようになった。同作はマルセル・デュシャン、マン・レイ、アレイスター・クロウリー、ヴァルター・ベンヤミン、ジョージ・アンタイルなどが「ポータブルなもの」に対する偏愛者として実名で登場する小説である。1999年には『垂直の旅』でベネズエラのロムロ・ガリェーゴス賞を受賞し、作家的地位を不動のものとした。その他の作品に『永遠の家』(1988年)『奇妙な生き方』(1997年)『バートルビーと仲間たち』(2000年)などがある。

邦訳

  • 『バートルビーと仲間たち』木村榮一訳、新潮社、2008年 - Bartleby y compañía
  • 『ポータブル文学小史』木村榮一訳、平凡社、2011年 - Historia abreviada de la literatura portátil
  • 『パリに終わりはこない』木村榮一訳、河出書房新社、2017年 - París no se acaba nunca

パリに終わりはこない 単行本 メルカリ

永遠の家/エンリーケ・ビラ=マタス Book House ケトルドラム

Les Fausses Positions 読んだ本,「バートルビーと仲間たち」(エンリーケ・ビラ=マタス)

エンリケ、クマ取り手術後の最新写真披露に「すごい変わりましたね」「うらやましい」 スポーツ報知

『ポータブル文学小史』 エンリーケ・ビラ = マタス marginalia