スーパー32Xのゲームタイトル一覧(スーパー32Xのゲームタイトルいちらん)では、セガのメガドライブの周辺機器であるスーパー32Xに対応したゲームソフトとして全世界で発売されたライセンスタイトルを発売年順に列記する。また、発売されなかったタイトルについても扱う。なお北米およびブラジルにおいて展開されたSega CD 32Xと欧州において展開されたMega CD 32Xに関しても本項で扱う。
スーパー32Xは1994年12月3日にメガドライブの周辺機器として日本で発売された。CPUが32ビットとなったスーパー32Xでは、それまでの16ビットであるメガドライブだけではできなかったことが実現できた。例えば大半のメガドライブ向け3Dシューティングにおける背景はあらかじめ描画されたムービーが用いられていたのに対し、『ステラアサルト』ではリアルタイムレンダリングを導入したことで、背景に見える大型旗艦に食らい判定を設けることができた。また、他機種からの移植作の中には、『スペースハリアー』や、『アフターバーナー・コンプリート』のように、移植元の再現度の高さを売りとするものもあった。
とはいえ、日本においては同時期に次世代機として発売された32ビット機セガサターンへの移行が比較的スムーズに行われ、スーパー32Xは短命に終わった。また、『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑』の著者・鯨武長之介によると、スーパー32X発売2カ月前の時点では日本国内のサードパーティのうち18社が参入を表明していたが、最終的には光栄とアクレイムジャパンの2社だけにとどまったという。
一方、セガサターンの供給が遅れていた日本国外では、『バーチャファイター』が人気だった。そこへ1995年5月にセガサターンが北米に進出したことで、ユーザやサードパーティの混乱を招いた。最終的に、北米でもセガサターンへ注力することになり、スーパー32X用ソフトは1995年のうちに供給終了した。メガドライブミニの開発に携わった奥成洋輔は、欧米のゲームファンにインターネットをはじめとするあらゆる方法で情報が伝わっており、「スーパー32Xを買うくらいなら、セガサターンやPlayStationが出るまで貯金しよう」という気持ちにさせたとみている。
また、スーパー32XはメガCDと組み合わせることで「スーパー32XCD」となり、日本でも対応ソフトが発売される予定だったが実現せず、対応ソフトとして発売が予定されていた作品の中には、『コープスキラー』のように3DOへ移行したものもあった。
なお、本体性能の都合上、PnP機・メガドライブミニ2への収録は見送られた。
発売されたタイトル
本節の「発売されたタイトル一覧表」には合計で「40」のゲームタイトルを発売日・発売元とともに列記している。また「地域ごとの発売年一覧表」には1994年から1996年に発売されたゲームタイトル数を地域および年に分けて列記している。なおブラジルは発売年が一部不明であるため、合計数のみ記載する。
「発売されたタイトル一覧表」において、上付き文字で「米」は北アメリカ、「欧」はヨーロッパを表す。
発売元に関して、ブラジルはTectoyが大半であるため、日本・北米・欧州で発売されたタイトルであってブラジルでも発売されたタイトルの発売元は特記ない限り記載を省略する。
発売されなかったタイトル
脚注
注釈
出典
参考文献
ムック
- レトロゲーム愛好会『メガドライブコンプリートガイドデラックス With マークIII』主婦の友インフォス、2020年8月28日。ISBN 978-4-07-442206-7。
- Scullion, Chris (2021). The Sega Mega Drive & Genesis Encyclopedia. England: Pen & Sword Books Limited. ISBN 978-1-52674-6597
- 「Bonus Section2 The 32X Encyclopedia」、267-278頁。
- 鯨武長之介『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑(ゲームラボ選書)』三才ブックス、東京、2023年3月22日。ISBN 978-4-86673-359-3。OCLC 1373376760。
- レトロゲーム愛好会『スーパーファミコンコンプリートガイド』主婦の友社、2020年2月、1-448頁。ISBN 9784074396351。
雑誌




